なぜダサいのか――。
4月7日発売の女性週刊誌「女性セブン」にて、元AKB48で女優の前田敦子が舞台を観劇した際、上演が始まっても黒いキャスケット帽を脱がず、劇場スタッフから一時退席するよう促されていたと報じられた。これを受け、前田は自身のツイッターで即座に否定。「嘘を書かれるのは悔しいです」と怒りをあらわにした。
もっとも、前田といえばAKB時代から私服のセンスに恵まれていないことで知られていた。テレビ局関係者は「最近もつばの大きな女優帽みたいなのをよく被っています。あっちゃんに限らずなぜか元AKBの人たちは、みんなやたらあの女優帽被ってますね。流行りのアイテムなんでしょうが、彼女らが被るとただただ帽子が目立つだけになってます」とそのセンスのなさを証言する。
元AKBといえば、板野友美も「おしゃれ番長」ともてはやされた現役当時から、体型にそぐわぬ洋服のチョイスがファンの間で話題に。雑誌の専属モデルを務めた篠田麻里子も、自身のプロデュースしたブランドでは、なんとも表現しがたいデザインを多用し閉店にまで追い込まれた。このほか、元総監督の高橋みなみや現総監督の横山由依、NMB48の山本彩なども私服のセンスが微妙と言われている。あるスタイリストはアイドルの私服についてこう説明する。
「AKBだと、こじはるだって今でこそモデルをするようになっておしゃれになったけど、昔の私服は垢抜けなくて、いい年して女子中学生みたいでしたよ。私服でいえば、ももクロも全員ダサいけど、あれは事務所側の戦略もあるらしい。あとはモーニング娘も、矢口真里や安倍なつみはひどかった。全体的にグループのアイドルって、不思議とメンバーの中でも売れっ子やより人気ある子のほうがダサいんですよね」
実は、こうした現象には明確な理由があるという。ある芸能事務所の幹部が解説する。
「まずは、仕事が多忙なので同性にしろ異性にしろ、一般の同年代の人たちとかかわる機会がない。バラエティ番組に出演する時もステージ衣装を着ることが多いので、スタイリストに服を選んでもらえる機会も少ない。グループアイドルの場合、楽屋も自分たちだけの大部屋になるから、ほかのタレントの私服をチェックする機会にも恵まれない。
だから、自分の年代の平均的な服装や、洋服にかける予算がわからない子が多いんです。ファッション雑誌を参考にするにしても、そこで紹介されているブランドが当たり前の格好だと思ってしまうので、結果的に高価なアイテムばかり揃えて、チグハグになってしまう。メンバー同士で行く店も同じだったりするので、皆がダサくなるわけです。もっとも、芸能活動しながら大学に通っていたり、制服が私服の高校に通っていたような子はわりとおしゃれですけどね」
やはり10代の頃から「業界ずれ」することで、ファッションセンスも独特なものになってしまうようだ。
「ひと昔前の話ですが、20歳前後のある女性タレントに『どこで服を買ってるの?』と聞くと、『だいたい紀尾井町』と言われて驚いたことがあります。たしかにあのあたりは高級ブランドショップが立ち並んでいますが、同い年ぐらいの一般人とは絶対に話合わないだろうなと心配になりましたね」(冒頭のテレビ局関係者)
結局は、多くのものを犠牲にしながら活躍している、ということの表れなのだろう。
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